無限のリヴァイアス、視聴終了

というわけで、見終わりました、リヴァイアス
 「十五少年漂流記」などの明るい話ではなく、むしろ「蝿の王」的な、人間のドロドロした側面ばかりにライトを当てる作品です。
 「極限状況に追い込まれたとき、14〜20歳くらいの子供ばかりで構成された集団はどうなるのか?」それを考えて作った作品だと谷口監督はどっかで言ってましたね。

 そんなサバイバル的な作品だとはつゆ知らず、ぬるーい話なんかなと思って見ていたら…
結構俺の好きそうな展開もあったり。


・精神崩壊
・寝取り寝取られのドロドロの愛憎劇


 つー感じですかね。精神崩壊と言えばエヴァ、ドロドロな話といえば君が望む永遠を思い出しますが、リヴァイアスではその二つの要素がほどよくミックスされていて…とゆーか、どっちも中途半端な感じになっちゃったという話もありますが、俺的にはその二つの要素が惹かれるものであったことは確かですな。


 あとはサスペンス的要素があったら完璧だったのですが…。


 脚本の黒田洋介はしゃくに障るような青臭いキャラクタを描くのがマジで上手いですな。不器用、悪く言えばただの反抗期とでも言えばいいのか。この辺のキャラクタは賛否両論あると思いますが、俺的には好きじゃありません、ってか、嫌いです。しかし、『スクライド』などの同じ黒田作品と対比させて見てみると、黒田さんの描きたいことが少しは見えてくるような気がしますね。


 あと谷口・黒田コンビの作品に言いたいことと言えば、もう少し序盤の展開をチャッチャとせい、ってことですな。俺もそうでしたが、第1話〜第4,5話くらいまでの展開が遅すぎて見る気を失ってしまう。その辺は、今は改善されてるんでしょうか?もうちょっと序盤の滑り出しが上手ければもっと良い作品になっていた気がしますね。


 音響面では、とにかく「dis-」がとても良かった、とだけ言いたいです。さすがに第23話くらいになると飽きましたが…EnglishVer.も素晴らしい出来ですが、あれで風邪の時の声とは思えませんな(笑)。


 あと見所はやはりこずえのパンチラでしょう…(ぇ 小冊子にも同じところを見所としているスタッフの人がいて、吹きましたw


 そんな感じで長くなりましたが、見終わった感想としては、結構清々しいものがあります(DVD Vol.8は微妙でしたが…)。ドロドロした群像劇やら、極限状態での生活というテーマが好きな方は、見てみてもいいんじゃないでしょうか。