チーム・バチスタの栄光(下)

面白かった。さすがは「このミス」1位を文句なしで取っていっただけはある。


最後の書評にもあるが、やはりストーリーテリングの上手さもさることながら、
強烈なキャラクタこそがこの小説の魅力だろう。特に、白鳥のキャラクタは過激すぎる…
白鳥というキャラクタは漫画の世界に出てきてもおかしくないくらい過激で、病院という本音を出さない建前で語り合うドロドロな世界においては本当に異質なものだった。


しかし白鳥が出てくることによってストーリーは加速的に進行し、魅力は深まっていく。


現役医師が書いているならではのディティールの正確さも読みどころの一つだ。
無駄に詳しい専門用語もディティールの一つだと思って一般読者は「そんなもんもあるのかぁ〜」と思って読み飛ばし、医療系の人は勉強だと思って読んで欲しいところだ(ぇ


まあ、やはり高い評価を得ているだけはあって面白い小説でした。
文句なしにお奨めでございます。

チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)

チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)