読書

『心臓が危ない』ってタイトルは安直すぎる

『心臓が危ない』という新書を読みました。 とりあえず医療系の新書であれば見かけたら購入しています。なぜなら、もし医療系の新書レベルの知識が(専門である)自分になかったら、ちょっと問題でしょうからね。 さて内容は狭心症、心筋梗塞〜大動脈解離、…

非モテとモテにみる格差社会

「非モテ! 男性受難の時代」を読んだ。 まあ大体は想定の範囲内というか、常識で考え得ることばかり書いてあった。(モテ→コミュニケーション能力がある、容姿が良い(と自分で思っている)、経済力がある、等。非モテは逆。) キーワードは、「最近は三高…

決断力

再読。『続ける力』を読んでいたら『決断力』から引用されていたので。 知識と理解した知恵は違う。という話を読んで 確かにその通りだ…と思いました。 「知恵」レベルにしないといくら知識があっても無意味だなぁと思うのが昨今です。 俺は将棋はほとんどで…

人を動かす

再読中。『人を動かす』は本当に名著だと思って時間ができたので再読している。 時々かのルーズベルト大統領の話題が出てくるが、彼がいかに人を動かすのが上手かったのかをよくわかるエピソードがちりばめられている。 その一つを紹介しよう。 あるとき、彼…

新書3冊

『子供は理系にせよ!』(大槻義彦、2008、NHK出版) 『フィンランド 豊かさのメソッド』(堀内都喜子、2008、集英社新書) 『京都 同和「裏」行政』(村山祥栄、2008、講談社+α新書) というわけで上の三冊を読んだ。上二冊はノリで買った。 最後の一冊は…

人生は勉強より世渡り力だ

最近読書法を変えました。 昔は「とりあえず一通り読めりゃいいや」派だったのですが 理解が浅い、後に残るものが少ないという欠点から 「キーワードへの理解を深める」派になりました。 簡単に言えば… わからない単語が出てきたときに調べるか否か、想像で…

オタクはすでに死んでいる

岡田斗司夫の最新作、なハズ。 オタキングと呼ばれた岡田がオタクへと向けるオタク論。 本当にオタクは死んだのか? …などというレベルの高いオタク論をここで展開する気はさらさらなく、 第3世代、つまり私たちの世代に対しての記述はとても共感できた、と…

夏と花火と私の死体

乙一初体験。 なんたる違和感。なんたるゾクゾク感。 最初読んだときそう思った。 「私」は序盤で息絶え、その後は「死体」という視点で物語が語られる(これが違和感の元凶だ)。 その語り口が軽妙で、いつ死体が見つかってしまうかという展開にはらはらさ…

理系のための人生設計ガイド

本屋で目に留まって査収→読了。 ってか某でっかい本屋*1に居たら、なぜかウチの大学の教授が居てマジびっくりしましたよ。 その人とは毎朝会うくらい遭遇頻度の高い人なんだが、こんなところでも会うとは…縁、というものを感じざるを得ませんね。いやもちろ…

洋書ラダーシリーズ

某ブログに影響を受けて洋書ラダーシリーズを読んでおります。 「こころ」を読了し、今は「吾輩は猫である」を読んでます。 結構楽しい。英語で文学を読むのって、楽しいです。 I am a cat. I have, as yet, no name. うーん、英語にすると何とも味気ないで…

死神の精度

死神たちはミュージックに夢中だが、 もちろん人間には興味がない。 だが、今日も人の死を見定めにやってくる。 なぜか。 それが彼らの仕事だからだ。 職業、死神。彼はリストアップされた人間を7日間調査し、「可」か「見送り」かをつける。 「可」になった…

号泣する準備はできていた

江國香織の文章は初。 すべての短編がなんだか女性らしいものに満ちあふれている感じだ。 少なくとも、男性からは「?」という感性がそこかしこにある。 女性の観点を勉強するために読んだが、やはりそこまで面白いとは思わなかった。 「前進、または前進の…

海辺のカフカ

世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランドのように二つの場面が入れ替わりながら話は進んでいくのであるが、 「世界の終わり」ほど読みにくくもなく、「ダンス・ダンス・ダンス」ほど場面が展開しない訳でもない。 やっぱり村上春樹は面白いなぁ、と思…

大槻ケンヂ グミ・チョコレート・パイン

パイン編まで読了で〆。 うおおおおお劇的だあああああああああ <自重>しかしていなかった少年が国民的美少女となった同級生と交錯することはあるのか!!?? 思春期の悶々とした感情を描ききった大作、と言えるだろう。 チョコ編ではちょっと勢いを失っ…

これからの指針

・村上春樹 ・恩田陸 ・伊坂幸太郎 のおもしろそーな奴を適当によんでく。 昨日思い立って買ったのが 『海辺のカフカ』 『死神の精度』 『麦の海に沈む果実』 今読んでる『グミ・チョコレート・パイン』のパイン編が終わったら読んでいこう。 他にも「教育」…

読了した本たち

・伊藤真の刑法入門 各論あたりから適当に読み流した。 刑法ってカッチリ固められてる感じで好きだ。 この辺まさに数学に似てる感じだな。 構成要件、違法性、責任という考え方は数学の論理によく似ていると思う。 ・キラー・リーディング あまり目新しい記…

ビジネス書2冊

・地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」 売れてるということで読んでみたが前半は良かったが後半はイマイチ。地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」作者: 細谷功出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2007/12/07メディア: 単行本…

伊藤真の民法入門

読了。大体2時間くらいでさらっと読める。 まあウチの大学で「法学」って授業があったけど、それと同じくらいの内容の濃さやな。 系統立って書いてるところが好感が持てる。 至言 「法律を学ぶことはイメージの習得である(P.10、概説)」 これはすべての科…

2冊分、伊坂&恩田陸

前々回かの日記で書いてた本を読み切った。・オーデュボンの祈り とある島は閉鎖空間である。日本との交流はないが日本語を使っているし、だいたい日本にあるものは揃っている。 その中で秩序となっているのが一人のカカシ。彼は未来を見渡すことができるし…

グミ・チョコレート・パイン グミ編

最近映画化されたとのことで読んでみたが これは共感せざるを得ない。 U-tanさん風に言うなら<自重>がテーマとされる作品である。 でもそれだけじゃなくって、思春期特有のあの鬱々悶々とした感じが上手く描けていると思われる。 高校時代とかにクラス内ヒ…

ネバーランド、ハーバード式診断テクニック

・ネバーランド こんな高校生活があったらいいなぁ…っていう爽やかなストーリー。 amazonでは「4人が4人とも悩み、事情をかかえているのは不自然」と言われてましたが それでもいいじゃないですか。 男子高校の実態はもっとひどいものなのかもしれませんが男…

人類は衰退しました

「妖精さん、妖精さん。なぜ人類は衰退したのですか?」 「さー」「わからないです?」「すいたい?すいたいこうさ?」「じんるいって?」的な会話が飛び交うストーリーです。人類は衰退しました (ガガガ文庫)作者: 田中ロミオ,山崎透出版社/メーカー: 小学…

1973年のピンボール

これで「鼠」が出てくるストーリーは全部読んだことになるのか?ようわからん。 とりあえず「僕」3部+1部作はこれで打ち止め。 『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』『ダンス・ダンス・ダンス』という4つの作品は、村上ワールドをわか…

チーム・バチスタの栄光(下)

面白かった。さすがは「このミス」1位を文句なしで取っていっただけはある。 最後の書評にもあるが、やはりストーリーテリングの上手さもさることながら、 強烈なキャラクタこそがこの小説の魅力だろう。特に、白鳥のキャラクタは過激すぎる… 白鳥というキャ…

ホームレス中学生

めちゃめちゃ流行ってるやつですね、コレ。 なんか知らないけれども母親が「読みたい、blad、買ってきて」というから「俺は読みたくないんだけど」というと勝手に自分で買ってきてました。 ブームに乗っかって姉も読んでて、「けっこう面白いよ」と言ってい…

貧乏人は医者にかかるな!―医師不足が招く医療崩壊

読了。大学から帰るついでに本屋に寄って、面白そうだったから購入して一気読み。 医療崩壊についての現状が書かれてるまあまあ良い本だと思う。 『医療崩壊−立ち去り型サボタージュとは何か』より読みやすいし、一般向けっぽい。 こういう本が出てきて問題…

聞く技術

コミュニケーションスキルを上げる、というふうな目的の参加型授業をやったんですよ。 それを3時間ほどこなした後、心なしかコミュニケーションが以前より円滑になった気がしました。 「これはもっと学ぶ必要があるんじゃないか?」と思った俺は「聞く技術」…

そうだったのか!現代史

結構知っていそうであまり知らない「ベルリンの壁」「冷戦」「ポル・ポト」「天安門事件」などのキーワードを俺などのまったくの世界史門外漢にでもわかりやすく伝えてくれる良書だと思いました。 なんというか、最近は現代史にも興味を持ちまして。 昔は「…

風の詩を聴け&TUGUMI

さらに読書日記。 風の詩を聴け 村上春樹の作品も結構読んできたけど、久しぶりに訳分からない奴登場、って感じだった。 後輩が「この本は初めの3行で村上春樹の文章を体現してますよ」って言ってたので読んでみたんだが。 俺的には村上春樹は長編の方が好き…

女性の品格&食い逃げされてもバイトは雇うな

『女性の品格』PHP新書 結構売れてるように思われたので異質な考え方も知ってみようかと思って買ったが、あまり得られるものは少なかった。 偏った感じの女性の理想像を描いてるような気がするんだよね。こういう考え方もあるんだな、ということは理解できた…