2冊分、伊坂&恩田陸

前々回かの日記で書いてた本を読み切った。

・オーデュボンの祈り
とある島は閉鎖空間である。日本との交流はないが日本語を使っているし、だいたい日本にあるものは揃っている。
その中で秩序となっているのが一人のカカシ。彼は未来を見渡すことができるしゃべるカカシだ。
さて彼が殺された。なぜだろう?どうして未来を見通して防がなかったのか?
そして島に欠けているものとは?


てな話です。


伏線の張り方も上手いし続きを気にさせる書き方は著者の作品ならではで好きだ。
今回もクリアカットな文体で良いとは思うが『ラッシュライフ』や『アヒルと鴨のコインロッカー』ほど好みじゃないかな。

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

オーデュボンの祈り (新潮文庫)

夜のピクニック
80kmを一日かけて歩く、ただそれだけの行事が何で特別なんだろう。
主人公となるのは普通の高校生。ただ彼は複雑な事情を抱え、わだかまりを感じている女子が一人いて―。


あまりにも爽やか。ネバーランドでも思ったけど、読後感が爽快すぎて「あー気分良いわー」という多幸感が恩田陸の小説にはあるな。複雑な恋愛模様や思春期の高校生の考えること、疲れ果てたときの心理状態、大学受験という節目を前にした高校の雰囲気などを描き出すのが上手い。ジュブナイル(青春小説)が読みたければこれを読め!って感じ。第2回の本屋大賞にもなったらしい。知らなかったけど。

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)

おおむね良いチョイスでした。


次は『グミ・チョコレート・パイン チョコレート編』『ねじまき鳥クロニクル 2』あたりを読むかー。