秒速5センチメートル

「ねぇ、秒速5センチなんだって」
「何?」
「桜の花びらの落ちるスピード」

印象的な描写で映画は始まる。

せつねえええええええええええええ
とにかく切ないんだ。
新海監督の映画は、大体において風景描写◎、音楽◎、ストーリー△であることが多い。
まあ今回もご多分に漏れずそんな感じだ。
それにしても、ストーリーは普通の域を出ないとはいえ、この切なさは何だろう。
彼の風景の表現能力は凄まじい。風景、何も語らない描写が僕たちにいろいろな感情を伝える。
心を揺さぶられる。その筆舌に尽くしがたい風景の綺麗さだけで、見る価値があると思う。
このような良い作品をもっと観たいと思った春。
[rakuten:book:12081649:detail]