夏と花火と私の死体

乙一初体験。
なんたる違和感。なんたるゾクゾク感。
最初読んだときそう思った。
「私」は序盤で息絶え、その後は「死体」という視点で物語が語られる(これが違和感の元凶だ)。
その語り口が軽妙で、いつ死体が見つかってしまうかという展開にはらはらさせられる。
するすると読み終え、何とも言えない終わり方がまさに「ホラー」という感じである。
これが乙一かー、と何となく納得してしまった。他の作品にも手を出してみるかなぁ。
(ちなみにこの作品はジャンプ小説大賞を取っているので存在だけはかなり昔から知っていたのです。
古参のジャンプ読者なんで。今は読んでないですけど、ジャンプ。)

夏と花火と私の死体 (集英社文庫)

夏と花火と私の死体 (集英社文庫)