三冊乱読

『不動心』(著:松井秀喜
『教育力』(著:斎藤孝
羊をめぐる冒険(上)』(著:村上春樹
を読了。上二冊は一日で読破した(新書だからすぐに読める)。


「羊〜」はまだ上しか読んでいないので何ともいえないが、『不動心』は松井の誠実な人柄がよく伝わってくる本だ。
ただ、新書としてみるとどうしても薄っぺらい感じは否めなく、その肝である「メンタル面の秘訣」的なものがあまり伝わってこなかった。メンタル面のケアでも王道中の王道を行く松井ならでは、といった感じかもしれない。つまり、周知の話ばかりで面白みがないということ。そう言いきってしまうと身も蓋もないが。


『教育力』は斎藤孝の集大成ともいえる本である。だいたいそういう本は他の斎藤孝の著作を読んでいると、「もう知ってるよ」という概念、エピソードその他もろもろが多く、そこまで面白く感じられないことが多いが、「教育とは強いあこがれに基づくものである」という斎藤孝の理念はよく伝わってきた。流し読み程度で読み終わったので、もう一度くらいしっかり読みたいと思う。


さて、『羊をめぐる冒険(下)』を買うか…。


不動心 (新潮新書)

不動心 (新潮新書)

教育力 (岩波新書)

教育力 (岩波新書)