女性の品格&食い逃げされてもバイトは雇うな

『女性の品格』PHP新書
結構売れてるように思われたので異質な考え方も知ってみようかと思って買ったが、あまり得られるものは少なかった。
偏った感じの女性の理想像を描いてるような気がするんだよね。こういう考え方もあるんだな、ということは理解できたが、同意できるところは少なかった。こういう一般的には「古い」とされる考え方が逆に新鮮に感じられるから売れているということか?

『食い逃げされてもバイトは雇うな』光文社新書
相変わらずキャッチーな本を書くよね、この人は。
数字に対して「強い」でなく「うまい」人になろう、というのがこの本のコンセプト。
で、「うまい」ということはどういうことかというと…
・数字のルールはたった4つ(1.順序 2.単位 3.価値の表現 4.変化しない)
・表現としての数字(1.決めつけ 2.常識破り 3.ざっくり)
・金額重視主義(会計としての数字)
あたりを理解して日常生活に応用できる、ということらしい。このへんがこの本のエッセンスかと。


表現としての数字のセクションが面白かった。エピソードを一つ。
飲み会の幹事が、「6時53分に駅前で」というメールを全員に送った。
このメールを見た人たちは、「なぜ6時53分なのか?」ということを考える。
したがって多くの人は早めに着くように努力した(何か6時53分でないと駄目な理由があるのか?と深く考えたため)。
それは幹事の策略で、みんなが遅れないようにするためにあえて「細かい時間の表現」を使った、ということだった。
このように、数字は「数字としての意味」以上の他の意味を持つことがある、ということだ。


サクッと読めるのでおすすめ。ただ、「さおだけ屋」ほどの切れ味はないかもなぁ…。

女性の品格 (PHP新書)

女性の品格 (PHP新書)

食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉 (光文社新書)

食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉 (光文社新書)