人類は衰退しました

「妖精さん、妖精さん。なぜ人類は衰退したのですか？」
「さー」「わからないです？」「すいたい？すいたいこうさ？」「じんるいって？」

的な会話が飛び交うストーリーです。

人類は衰退しました (ガガガ文庫)

田中ロミオでしか書けない世界ですね、まさに。
（田中ロミオ→CROSS+CHANNELとか家族計画とかのシナリオライター。一部で絶大な人気を誇る）

人間＝旧人類は衰退しまして、現在は妖精が今の人類として存在する世界。
妖精さんは特に何をするでもなく、でもとにかく楽しいことには敏感なのです。
そんな、ほのぼのとした妖精と主人公とのコンタクトを描くよくわからないストーリー。
それが「人類は衰退しました」です。

文章の雰囲気も少し田中ロミオっぽくしてみました。

とりあえず、妖精がとにかくかわいい。言動とか、雰囲気とかが何とも言えずかわいいんですよね〜。
妖精にもまだまだ謎がありそうで、2巻も読んでみたいところです。
時々文章に出てくる賢げなキーワードが、俺が田中ロミオ作品が好きな理由だったりします。
今回でいえば、「知の高速道路」とか。これって『ウェブ進化論』からのキーワードですよね？